Trout River Industries
Walking Floor(ウォーキングフロア) VS Hycube Trailer (ハイキューブ)
2020.10.28
Walking Floor VS Hycube Trailerの徹底比較
ダンプアップせずに積載物を排出し、深煽りダンプ(土砂禁ダンプ)では不可能な大容量輸送が可能となって話題になっているという点では両者共通していますが、何が違って何が良いのかをいろいろな項目に分けて比較してみたいと思います。
Walking FloorとHycubeの動き方
近年の日本では木チップや産業廃棄物等の比重が軽いバラ積みは、横転の危険性がない事と深煽りダンプより積載量が多いことからWalking Floor(スライドデッキ、カーゴフロア)を選択することが多くなってきました。
Walking Floorは24枚のレールと言われる床板が一斉に後方へ動く事で積載物を排出します。
その後、8枚ずつ3回に分けてレールが前方へ移動します。
この際、8枚ずつ移動するので積載物と床板との摩擦が少なくなるために積載物は目には戻りにくい構造となっています。
Hycube Trailerはベルトコンベアが搭載されているのが特徴となっています。
油圧モーターが回転することで排出するといった至ってシンプルな構造となっています。
Walking Floor | 油圧シリンダーによるスライド方式 |
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Hycube Trailer | 油圧モーターによるベルトコンベア方式 |
積載物の排出時間
Walking FloorとHycube Trailerの排出動画をyoutubeから引用しました。
排出スピードを比べてみて下さい。
Walking Floorの排出動画
Hycube Trailerの排出動画
使用になられているお客様からお話を伺うと排出スピードは全長12mのWalking Floorで約20分と伺っております。
対してHycube Trailerは3〜4分で排出完了となります。
排出後の写真をご覧下さい。
Walking Floorは必ずと言っていいほど数センチメートルの積載物が残ります。
これはWalking Floorの特性上仕方のない事だと思います。
Walking Floorの排出には積載物の自重を利用していることが起因しています。
積載物とレールとの摩擦によって排出を行ないますので、大量の積載物がある時には排出はできますが、あまりにも軽い荷物はレール上に残ってしまいます。
その為に多くのドライバーは箒を使ってフロアを掃除します。
10分は掃除に時間を費やすことになるでしょう。
オプションではありますが、シートをレールと積載物の間に敷くことで掃除を簡素化する方法もありますが、多くの場合は多額の費用と労力を費やすことになります。
Hycube Trailerはベルトコンベアが回転するので積載物がほぼ残りません。
排出後の写真をご覧下さい。
テールゲートの向こう側に荷下ろしが完了した積載物が見えます。
積載物はほとんど残っておらず、人が何も気にすることなく歩いています。これであれば掃除は不要と言えます。
荷下ろし後の掃除の時間は大幅に短縮されます。
Walking Floor | 排出時間約20分+清掃時間10分 |
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Hycube Trailer | 排出時間約3分〜4分+清掃する必要がほぼない |
いかがでしょうか?
Walking Floorはシリンダーを押してストロークエンドでシリンダーを戻す作業がある為、排出しない時間が必ずあります。
Hycube Trailerは常にモーターで回転し続ける為に、常に排出し続けます。
構造の違いは圧倒的なスピードの差となって現れているのがわかります。
スピードの差ではTrout River Hycube Trailerに軍配が上がっているようです。
別のブログでフロアについてご説明したいと思っております。
Walking Floor(ウォーキングフロア) VS Hycube Trailer (ハイキューブ)第2 弾の記事はこちらから