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2液ウレタンのタッチアップスプレーを、お客様の指定色で作りました

2026.09.24

市販にない”お客様の色”で、2液ウレタンのタッチアップスプレーを作りました

「ボデーのキズ、同じ色でサッと直せるものってない?」

スクラップ業のお客様からのこの一言をきっかけに、お客様の指定色で2液ウレタンのタッチアップスプレーを作りました。

市販では手に入らない色です。作ってみて見えてきた良いところも、正直ちょっと不便なところも、全部書きます。

きっかけは、お客様のひとこと

スクラップ業のお客様と話していたときのことです。

「ボデーのキズ、同じ色でサッと直せるものってないかな」

スクラップを積んで降ろして、また積んで。そういう仕事をしていれば、ボデーにキズがつくのは当たり前です。キズをつけるな、というほうが無理な話です。

問題は、キズがついたあとです。

当社のボデーにはHARDOX®を使っています。摩耗には本当に強い鋼板ですが、塗装がはがれれば、傷がついていればサビが出ます。小さなキズでも放っておけば、サビは塗膜の下にじわじわ広がります。気づいたときには、塗り直しの範囲も費用も大きくなっています。

キズがついた時点で止められれば、それが一番安く済みます。お客様もそれがわかっているからこそ、あの一言が出たんだと思います。

市販のスプレーでは、なぜダメなのか

「ホームセンターのスプレーじゃダメなの?」と思われるかもしれません。理由は二つあります。

ひとつは色です。

このお客様のボデーは、一般には売られていない色で塗っています。市販のスプレーでは、近い色すら見つかりません。キズを直したはずが、かえってツギハギが目立つ。これでは意味がありません。

もうひとつは塗料の種類です。

市販の缶スプレーは、ほとんどが1液タイプです。手軽な反面、新車のときに塗っている2液ウレタン塗装と比べると、塗膜の強さも、雨風や日差しへの耐久性も落ちます。せっかく直しても、そこだけ先に傷んでしまいます。

色も、塗料の強さも、元の塗装に近づけたい。そうなると、答えは「2液ウレタンで、お客様の色のスプレーを作る」しかありませんでした。

2液ウレタンをスプレーにする

2液ウレタンは、色のついた主剤と硬化剤を混ぜて、化学反応で固める塗料です。だからこそ丈夫なのですが、混ぜた瞬間から固まり始めるので、普通は缶スプレーにできません。

そこで使ったのが、2液に対応したスプレーキットです。主剤と硬化剤が別々になっていて、使う直前に硬化剤を主剤の缶に移して混ぜます。よく振れば、そのまま2液ウレタンのスプレーとして吹けます。コンプレッサーもスプレーガンもいりません。

主剤はお客様の指定色で調色しました。

 
お客様の指定色で調色した2液ウレタンのタッチアップスプレー。主剤缶と硬化剤缶がセットになっている
 

使う前に知っておいてほしいこと

ここからは、正直に不便なところを書きます。あとから「聞いてない」とならないように、先にお伝えしておきたいことです。

まず、製作は12缶で1ロットです。1缶だけ作る、ということができません。

次に、使える期限があります。混ぜる前の状態でも、3か月くらいを目安に使い切ってください。

そして、一度混ぜたらその日のうちに使い切る必要があります。固まり始めてしまうので、明日また使う、ということはできません。小さなキズ1か所のために1缶使うと、少しもったいない感じはあります。キズがいくつかたまったところで、まとめて直すのがおすすめです。

色も、完全に同じにはなりません。何年も使って日に焼けたボデーには、どうしても差が出ます。

塗る前の下地づくりも必要です。サビを落として、油分を拭いて、表面を軽く荒らす。このひと手間を省くと、すぐにはがれてしまいます。

最後に、硬化剤は吸い込むと体に良くありません。屋外や風通しのいい場所で、マスクと手袋を着けて使ってください。

このスプレーは、大きなへこみや広い範囲の塗装はがれを直すものではありません。小さなキズを早めに止めて、サビを防ぐためのものと考えるのが良さそうです。

当社で作ったボデーに限る理由

このスプレーは、当社で製作したコンテナやダンプをお使いのお客様に限って対応します。

自分たちで作ったボデーなら、調色はわかっています。だから、合うものを責任を持ってお渡しできます。

よそで作られたボデーは、弊社ではわかりかねますのでご了承ください。

売って終わり、にはしたくない

脱着コンテナもダンプも、お客様にとっては毎日稼ぐための道具です。

道具は、長く使えてこそ価値があります。納めた日が一番きれいで、あとは傷んでいくだけ、というのでは寂しいと思っています。

今回のスプレーは、お客様のひとことがなければ作りませんでした。

「こういうのない?」と気軽に言ってもらえる関係であること。そして、それを「じゃあ作ってみます」と形にできること。うちのような小さな会社だからこそ、そこは大事にしたいと思っています。

当社のボデーをお使いで、「うちの色でも作れる?」という方は、お気軽にご相談ください。価格は塗料の価格が変わってくるので個別見積りになります。

使い方と注意点は、お見積りの時にご説明します。